2010年3月28日日曜日

古典の面白さ『古事記』

先が見えなくて混迷の時代には「原点に戻る」のが大原則。
そこで(いつもはビジネス書を読んでいるが)原点を見つめるには古典だろうと考えた。

古典の中でも、日本最古の書がいいかなと『古事記』を初めて読んでみた。
もちろん原文が読めるわけでも無いので、読んだのは角川文庫の「ビギナーズ・クラシック古事記」
文字通り、初心者に読みやすい工夫がいろいろとされていた。

神々の時代から推古天皇までの歴史書、神話・伝説のイメージが強いが、
人間味にあふれた日本神話の神々の「恋愛小説」としても楽しめた。
夫婦愛や女性の強さ、嫉妬深さなども描かれており、源氏物語にも
通じるものがあるような気がした。

伊勢神宮の「お伊勢さま」として知られる「天照大御神」。
「岩戸隠れ」はあまりに有名だが、まさに主演大女優。
天皇家の始祖神が太陽の女神というのが非常に興味を引くところだ。

出番の極端に少ない月の神「月読命」。
3兄弟の真ん中は何か屈折したところがあるような感じ。

末弟の「建速須佐之男命」は、小さい頃は母恋しい駄々っ子。
天照大御神の岩戸隠れにつながる高天原での狼藉で地上界へ追放。
改心して、あの有名な八俣の大蛇の退治で出雲国の開祖となった成功物語。

有名な神話だけでなく、随所に読みどころがあって楽しめた。
次は『源氏物語』に挑戦してみるか!

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